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【学童保育】ギャング・エイジ期の子供たちへの対処法

学童ほいく

こんにちは、kanaです。

本日は学童保育のお話です。

保育園ではあまり見かけませんが、学童保育では「ギャング・エイジ」という言葉もあるように、集団で悪いことをする子どもたちが、ときどき見られます。

ギャング・エイジ(徒党時代、gang age)とは、児童の発達に現れる特徴の一つであり、児童が教師や保護者より友達を大切にし始める時期のことである。(Wikipediaより)

本日は、そのような子どもたちへの対処法についてお話していきます。

人間の本能として、集団に属していたいという欲求がある

まず、人間には「所属欲求」があり、なんらかの集団に属していたいと思う欲求があるといわれています。(A.マズローの欲求段階説より)

生理的欲求、安全欲求の次に現れる欲求です。

小学校3、4年生ぐらいからギャング・エイジが始まるとされていますが、そのころからこの「所属欲求」は顕著になり、「集団の中の自分」を意識し始めるようになります。

所属欲求を満たすための悪さ

世の中の常識としては悪いことだと分かっていても、「その集団に所属していたい」「その集団を自分の居場所として確保したい」と思うと、そのために良くない行動をしてしまう、ということはよくあります。

子どもは、家や学校などのまだまだ小さいコミュニティーの中で生活しています。

学童も小さいコミュニティーであり、自分が所属できる集団は限られているので、「集団で悪いことをする」という状況は起きやすいと言えるでしょう。

また、はじめは悪いことだと分かっていても、人間は自分がしていることを正当化しようとする心理が働くので、そのうち悪いことをしているという意識も薄れていきます。

これを「認知的不協和」といいます。

そのような子どもたちがそのまま大人になるとどうなる?

所属欲求自体は誰でも持っているもので、悪いものではありません。

しかし、大人になっても職場に自分の居場所を確保したいという思いから、いじめやパワハラをする人もいます。

子どものとき、「ギャング・エイジ」の期間に集団で悪いことをしてしまったという経験や、徒党を組んでいるわけではないが、仲間はずれにされたくなくて、つい悪いことをしてしまったという罪悪感から、子どもが学ぶこともあると言えるのではないでしょうか。

子ども時代の経験から何も学ばず、そのときに向き合ってくれる大人もいなかった場合、大人になっても同じこと続けてしまうのです。

放っておくと学童はどうなる?

ギャングエイジの時代に、「集団に所属し居場所を確保するためであったとしても、悪いことは悪い」と教えていく必要があります。

それを放っておくということは「集団に属することは大事なことだから、悪いことをしても仕方ない」と言っているのと同じになってしまいます。

国内で犯罪組織の勢力が大きくなれば、国の治安は悪くなりますよね。

学童内で悪いことをする集団の力が大きくなれば、怖がったりおびえたりする子どもも出てきます。

基本的には親の都合で学童に来ている子どもたちなのに、さらに学童で毎日怖い思いをさせられるなんて、たまったものではありません。

対処法は

基本的な対処法としては、「こちらは、あなたたちが悪いことをしていることに気づいているよ」という態度を見せることです。

一人ひとり呼んで話を聞く

まず、悪いことをしている集団の一人ひとりに話を聞き、「他の人は関係ない、自分がしていることに関してどう思うか」を聞き出しましょう。

悪いと認めない場合は、大人の立場から、悪いことは悪いと話をしていきます。

しかしながら、やはり子どもにとって集団に属するということはとても重要であり、この話をしても子どもの心にあまり響かないこともあります。

学童という小さなコミュニティーの中で「悪いことをしているよ」と言われても、「それは分かっているけど、一人になるのは耐えられない」と思う子どもがたくさんいます。

その気持ちにも寄り添い、「私もときどき一緒に遊ぶね」と指導員がその子の居場所になることを話したり、「好きな本を持ってきたり、一人で遊んでもいいんだよ」など、集団の中にいなくても楽しく遊べる方法を教えてあげるのも良いでしょう。

個人的に問題のある子には、根気強く話をしていく

強固な集団の中には、ボスのようになっている子どもがいる場合が多いです。

そのような子どもは、悪いことをする集団を作り出し、求心力にも長けていることがあります。

その子自身は怒られないようにするのが上手く、指導員が見ていないところで悪いことをしたり、集団内の他の子に命令して悪いことをさせたりする場合もあります。

できる限りの証拠を掴み、個別に話をするということを続けていくしかありません。

しかしながら「〇〇君があなたに命令されたって言ってたんだけど」などといった言い方をすると、「チクったな」などと思われ、命令されたことを教えてくれた子が被害を受ける場合もあるので、配慮が必要です。

さいごに・・・

いかがでしたか。

所属欲求は人間が自分自身を守るために誰でも持っているものです。

しかし、当然のことながら、周りに流されて悪いことをしていいわけではありません。

子どもはまだまだそれが分からないので、周りの大人がそのことを学べるようにする必要があります。

「ギャング・エイジ」も大切な学びの過程です。

この時期にも、子どもは大事なことを学んでいきます。

私たちは、根気強く子どもの学びをサポートしていきたいですね。

また、この問題は学童内の治安をいかに維持できるかということにもつながってきます。

何の罪もない学童の子どもたちを怖がらせることのないよう、子どもたちの悪さにも向き合っていかなくてはなりませんね。

ーおわりー

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この記事を書いた人
Kana

保育の仕事をして生活しています。
社会学系四大卒→学童保育支援員→オーストラリアにワーキングホリデー(2年間) →株式営業の保育所→学童保育に復帰→試験を受け保育士資格を取得→大規模保育園の担任→海外の日本人幼稚園に就職/
好きなことを好きなだけやって生きています。「たのしい」と思う気持ちが最優先です♪

参考URL: 児童期における社会性の発達と規範意識の形成

小3〜4年頃と言われるギャングエイジって!?この時期に起きるトラブルと親が取るべき対応とは

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