こんにちは、kanaです。
本日は「学童の子どもの問題行動への対処法」というテーマでブログを書いていきます。
このテーマについてのお話は、人によって捉え方が違い賛否両論となることが多いのですが、困っている指導員さんもいらっしゃいますので、私なりに書いていこうと思います。
学童の子どもから暴言や暴力を受けること、ありますよね。
そのような場合の対処法を考えていきたいと思います。
子どもは学校や家でがまんをしていることが多い
子どもは学校、家、学童ではどのような気持ちで過ごしているのでしょうか。
「学校は勉強をするところ」という意識はいくら子どもでも身についていることが多いです。
「好き勝手な振る舞いをしてはいけない」ということは理解しているでしょう。
また、子どもは親に対して気を遣っています。
なぜなら、子どもは「親に見捨てられたら終わりだ」ということを本能的に分かっているからです。たった一人しかいない自分の母親には気を遣うでしょう。
中学生ぐらいになると、子ども自身でいろいろなことができるようになり、親に反抗する子どもも増えてきます。
それでは、学童ではどうでしょうか。
学童は勉強をするところではなく、基本的には自由に過ごして良い場所です。
また、子どもを受け入れてくれる指導員さんが複数人います。
このような環境であることから、子どもはどうにもならない気持ちのはけ口として、学童を選ぶことがあります。
様々な問題行動と子どもの態度
「帰れ」「クソババア」などの暴言や、子どもがわざとボールや物などを指導員に向かって投げ、あてようとしてきたりなど、危険も多い学童。
そのような行動をする原因は様々で、子どもによって違います。
注意をしても全く聞かない、笑っているなど、すぐに改善されることはあまりありません。
問題行動を向けてくる子どもに話をする
「なぜそのようなことをするのか」尋ねたり、「されて嫌な気持ちになった」などとこちらの気持ちを伝えます。
話をすることは大事なのですが、私の経験では、明らかにわざとやっているのに「わざとじゃない!」と逆ギレしたり、怒られたことを泣いて悔しがる子どももいました。
確かに、わざとやったという証拠はない場合が多いのですが、この場合の対応は「そうなんだ、間違えちゃったんだね、ごめんね」ではないですよね。
わざとでなければ人を傷つけてもいいというわけではありませんし、ここで簡単に許してしまえば、その指導員さんは「暴力や暴言を言ってもいい人」「怒られても適当な言い訳をすれば許してくれる」となってしまい、その子どもはまた同じことをするかもしれません。
一筋縄ではいかない子どもにどう対応するか
この場合、
「わざとじゃなかったと思うけど、とても痛かったよ」
「聞き間違いかもしれないけど、私にはクソババアって聞こえたよ」
など、簡単には引き下がらない態度を取ります。
「わざとじゃなくても、人にはあてないように気をつけようね」
「〇〇くん/ちゃんは言ってないと思うけど、クソババアって言われたらみんな嫌な気持ちになるって覚えておいてね」
など、子どもがどのような態度をとるべきかきちんと示すことができると良いです。
それでも「だから言ってないって言ってるだろ!」などと捨て台詞を言って去っていく場合もありますが、指導員と話をしたことは、子どもの心に残っているはずです。
これは単に「舐められないようにする」ということではなく、「やってはいけないこと」はやってはいけないと周りの大人がきちんと示していかなくてはなりません。
すぐに答えがでるものではない
「試し行動」などと言われたりしますが、子どもはよく大人の行動を見ていますし「この人にはやっていい」「この人は怖いからだめ」など基準を定めようとすることもあります。
上記のような対応がいつもうまくいくとは限りません。
その場にいる指導員さんが考えながら対応し、そのときの対応の良かった点、よくなかった点を次の機会に活かしていくことが大事です。
すぐに適切な対応ができるようになったり、こうすれば良いという答えが決まっているのではなく、経験しながら、一つひとつ学ぶことが必要になってきます。
問題行動は子どもからのSOSかもしれない
子どもから指導員への問題行動は、子どもからのSOSとも取れることがあります。
だめなことをしたときに「だめだよ」と言ってくれるということは、きちんとその子を見ている証拠にもなります。
「自分を見てほしい」
「本当の意味で自分を気にかけてほしい」
親が忙しく働いていたり、学校の先生もクラスの子ども30人を細かく見ることは難しいといえます。
問題行動は子どもたちの心の叫びかもしれません。
うまく対応できずに戸惑ったり、「本当に憎らしい」と思うこともあるかと思います。
でも、あまり落ち込みすぎないでほしいのです。
そのように子どもの行動と向き合っている指導員さんは、そのこと自体が子どもの助けになっています。
楽しいことばかりではなくても、学童に行けばいつも受け入れてくれる、そのような指導員さんの姿を子どもはきちんと見ています。
「全然言うこときいてくれない」
「舐められているのではないか」
などと不安に思う指導員さんも多いかと思いますが「すぐにできるようにならなくてもいい」とどっしり構えていてほしいです。
「ここはうまくできた」「ここはちょっとよくなかったな」など少しずつ学びながら、子どもと一緒に成長していけることが大事です。
子どもも、保育者も一緒に成長していけるのが保育の仕事のすごいところであり、とても大事なことであると私は思っています。
この記事を読んでくださった指導員さんが子どもと一緒に成長し、子どもたちと良い関係を築いていかれることをお祈りしています。
※注 あまりにもひどくて手に負えない、怪我をさせられる、などの場合もあり、その際は、立場が上の職員に対応を代わってもらう、保護者と面談をするなどの対応が必要な場合もあります。指導員さん同士で情報共有しながら、一人で抱え込まないようにしてくださいね。
ーおわりー