こんにちは、kanaです。
本日は「学童保育指導員がひどい」といわれる理由についての記事です。
「学童保育指導員 ひどい」と検索をかける方々がいらっしゃるようなのですが、その検索結果を見てみると、大体は学童保育指導員の指導の仕方に対して、「不適切ではないか」と保護者が疑問を感じているという内容でした。
本記事では、なぜそのようなことが起きるのかや、学童指導員が「ひどい」場合の対処法について解説していきます。
なぜ、学童保育指導員は「ひどい」のか?
学童保育指導員が「ひどい」といわれる理由について考えられるものを挙げていきます。
学童保育の成り立ちが問題の原因のひとつかもしれない
学童保育は、はじめは共働き家庭の保護者が、放課後に、いわゆる「かぎっ子」になる我が子を安心して預けられる場所として誕生しました。
保護者自身が借家を借り、子どもを見てくれる人を探し、雇っていたのです。
はじめは行政の補助もなく、保育する場所の家賃や、子どもを見てくれる人の賃金は、すべて保護者が負担していました。
このような成り立ちから、はじめは、保育の専門性や、保護者対応の仕方、仕事として、人様の子どもを預かることへの意識などは、保育園や幼稚園に比べると軽薄なところもあったかもしれません。
自分の子育ての延長のような意識で仕事をしていたり、理論に基づいた適切な指導などもなく、長く働いている人を手本にするぐらいしか、学ぶ方法がなかった可能性もあります。
少人数の職場であり、立場が上の職員が苦情対応できるシステムがない
学童保育の職場は幼稚園や保育園に比べると職員人数は少ないところが多く、保育園等のように主任、園長などの階層構造になっていないところが多いのが現状です。
ですので、何か問題が起きても、その学童内の少数の職員だけで解決しようとすることがほとんどです。
そのため、問題が起きても、客観的にその問題を捉えることができない場合があります。
どうしても保育をしている立場からその問題を捉えてしまうため、自分たちを正当化しようとする心理が働いてしまうのです。
近年は施設長を配置する学童も増えましたが、長い間、そのような制度はなかったところが多いです。
学童保育の施設長は、特別な試験等を受けたわけでもなく、その施設長が元々持っている資質で、その学童の保育が決まってしまうこともあります。
以上のようなことが原因となり、苦情への対応がうまくできない学童もあるようです。
【保護者の方へ】指導員がひどい場合の対処法
運営元に問い合わせる
「この対応はどうかと思う」といったことを申し出ても、施設の説明や対応にどうしても納得がいかない場合は、運営元に事情を説明しましょう。
ひどい対応をされているのに、我慢し続けることはありません。
学童側にも事情はあるかと思いますが、だからといって利用者がひどいことをされていいわけではありませんから、まず、運営元に事実をお話してみてください。
認定資格の普及で改善するか
学童保育指導員の質を一定以上に保つことや、目指すべき保育や考え方を統一するため、2015年に「放課後児童支援員認定資格」が新設されました。
一番はじめは保護者がお金を出し合って学童を運営し、それぞれの学童でそれぞれの保育をしていたのですが、現代の学童保育においては、一定の質を保証する必要があるという考え方に変わってきているのです。
今現在、学童で働いている人から優先的に取得してもらい、学童保育における基本的な知識をきちんと身に付けた上で仕事をしてもらうことがねらいです。
研修を受けることで取得できる資格であり、受講料もテキスト代のみとなっていて、自治体が積極的に資格取得を促しているところが多いです。
さいごに・・・
いかがでしたか。
学童保育指導員が「ひどい」といわれる理由には様々なものがあるかと思います。
指導員の対応があまりにもひどいと感じたときは、大事なお子様のためにも、我慢せずに伝えることが大事です。
それでも解決されない場合は、運営元に事実をありのまま話し、客観的に判断してもらうのも一つの方法です。
また、疑問に思ったことや、どうしても納得ができないことは指導員にぜひ話をしてください。
指導員も大事なことを見落としている場合があり、保護者の指摘で発覚するケースがあります。
学童保育の質が向上し、子どもにとってよりよいものになっていくようにお祈りしています。
ーおわりー
参考URL:学童保育のあゆみ