こんにちは、kana(かな)と申します。
本日の記事はnoteの有料記事にしていましたが、あまりたくさんの人に見られておらず、もったいない、、と思いましたので、こちらに公開致します(笑)
まず、私の自己紹介からはじめていきます。
1985年生まれ。
社会学系四大卒→学童保育指導員→オーストラリアにワーキングホリデー(2年間) →株式営業の保育所→学童保育に復帰→試験を受け保育士資格を取得→大規模保育園の担任→海外の日本人幼稚園に就職
このような少し変わった経歴の持ち主です。
大学では保育と全く関係のない、経営学、特に人事管理を専門に学んでいました。
後に、学童保育のアルバイトをきっかけに保育に興味を持ちはじめたので、保育士試験を受け、資格を取得しました。
大学で学んだ「人事管理」と「転職」は親和性が高く、転職は私が得意とするテーマです。
正規としての保育園の勤務は2年間ですが、私も身体を壊しそうになったことと、海外の園で働いてみたいと思ったことを理由に転職しました。
それでは、ここから本題に入っていきます。
「転職したいけど、転職して今の園よりもっと悪いところに入ってしまったらどうしよう」
など「今の職場に不満があるけれど、転職で失敗したときのことを考えて、なかなか転職に踏み切れない」という悩みを抱えていませんか。
確かに、保育士さんの中には、残念ながら転職失敗を繰り返してしまう方もいらっしゃいます。
保育士の人手不足から求人数があまりにも多くなり、転職サイトが乱立、競争が激化しているという状況で、きちんとした職場を見極めることが難しくなっていることがその一因です。
本日は、そのような方々に向けて「保育士さんの転職を成功させる戦略・方法」をお伝えします。
この記事は、私が実際に転職活動を行った経験を元に執筆しました。
いつもですと問題提起などの前置きから始めるのですが、今回はストレートに具体的手順から執筆していきます。
このような状況に当てはまる方に向けた記事です。
・ブラックな保育園で働いていて、(または働いていた)もっと働きやすい園への転職を考えている
・正規雇用、またはフルタイムパートでの転職を考えている
少し手順が多いので、ある程度は転職活動に時間と労力をかけられる方におすすめ致します。
それでは、具体的な方法について、お話をはじめていきます。
転職活動の具体的手順
まず、あなたの現在の職場での悩みは何ですか?
悩みを書き出してみてください。以下は例になります。
・残業、持ち帰り仕事などがあり、労働時間が長い、業務負担が大きすぎる
・子どもの命を預かる負担が大きいにもかかわらず、給料が見合わない
・人間関係が合わない、いじめやパワハラを受けている
・精神状態、健康状態の悪化
それらの悩みを元に、転職にあたって、どのような条件を優先したいかを考えて書き出します。
給料、通勤時間、人間関係、残業の量など、ゆずれない条件は何か、妥協できる条件はどこまで妥協できるかなどを書き出しましょう。
<例>
・第一条件:人間関係が良い職場
・給与はできれば前職より増えた方が良いが、前職と同じぐらいならOK
・通勤は1時間以内、家賃補助や借り上げ住宅制度があれば、近くに引っ越すことも考える
・残業は多少あっても良いが、残業代はきちんと支払われる・・・・など
職務経歴書について
職務経歴書の原案を作ります。
自分がやってきた仕事や、自分の強みを書き出します。
こちらが私が実際に使用した職務経歴書です。
私の自己アピールはこちらです。
私は、保育のお仕事をしていく中で、「子どもたちと真剣に向き合う」ことを大事にしてきました。
子どもの言葉や行動には必ず理由がありますので、保育者側の思いを一方的に子どもに押し付けるのではなく、まず子どもの話を聞き、子どもの思いに向き合うことが必要であると考えています。
また、保護者にあたたかく接することを心がけてきました。子どもを持つ保護者の思いを受け止め、信頼関係を作っていくことが大事だと考えます。
職員間の報告・連絡・相談をこまめに行い、困っている後輩の相談にのるなど、職員同士が助け合いながらお仕事ができるようにしてきました。
これらの経験を貴園にて生かしていきたいと願っております。
職務経歴書作成の際に参考にしたサイトはこちらです。(マイナビ保育士のサイト)
職務経歴書の書き方についての私のブログ記事はこちらになります。
私がおすすめする口コミサイト
会社や保育園の口コミサイトへの登録をします
おすすめの口コミサイトはこちらです。
・エン・ライトハウス(こちらは登録なしで口コミを見ることができます)
現職や前職の口コミを投稿することで登録ができます。「○文字以上」など文字数が決められているので少し手間がかかりますが、後で役に立ちますので登録しておくと便利です。
口コミサイトに登録しておくことで、転職エージェントに園を紹介されたらすぐにその園の口コミを調べることができます。
保育士転職サイトの選び方
評判の良い保育士転職サイト2社に登録します(おすすめのサイトもお伝えします)
1社だけですと比べることができないので、複数登録するのをおすすめします。ですがあまり多くなってしまうと管理しきれなくなってしまうので、2社登録がおすすめです。
保育士転職サイトの口コミが載っているサイトはこちらです。
転職サイトの口コミは、良い評価よりも悪い評価の方が信憑性が高いです。
悪い評価の方を見てください。
悪い評価の見方ですが、はっきりと「あなたに合う求人はありません」と言われた場合や地方によって求人がない場合、短時間勤務希望の求人がない場合に評価が悪くなっている場合があります。
その場合は他の転職サイトを当たればいいので、そのようなタイプの悪い口コミはあまり気にしなくてもいいかと思います。
また、非公開求人がある転職サイトに登録しましょう。
私がおすすめする保育士転職サイト
私がリサーチした、悪い口コミが比較的少ない転職サイトは以下に載せておきます。
以上2つの転職サイトさんをおすすめしますが、これらのエージェントは、非公開求人のみを扱っています。資格があれば誰でもウェルカムというわけではないため、職歴が短い方は転職先を探すのが難しい傾向にあるようです。
また、職場の人間関係の良さを重視しているので給与面は妥協が必要かもしれません。
エリアは、東京、神奈川、埼玉、千葉です。
また、この2つの転職エージェントは株式会社サクシードというところが運営していて、このような形でエージェントさんが顔出しをしているので、その点は信頼性が高いかと思います。
また、こちらの「保育のおまもり」さんも、運営者の方がYoutubeで顔出しをしています。
転職エージェントとの接し方
転職エージェントのヒアリングの際に、どのような条件を優先したいかや、自分がどのような仕事をしてきたか、自分の強みは何かを転職エージェントに話してください。
職務経歴書を参考にして話をしましょう。
この時点ですでに選考がはじまっていると考えてください。
転職エージェントは、あなたが採用される見込みがある園を紹介します。
したがって、レベルの高い園を紹介してもらうために、ヒアリングの時点から準備をしておく必要があります。
また、前職での経験や、このような職場には転職したくないなどの気持ちがあれば、正直に話しましょう。
ご自身の人となりや、正直な気持ちをしっかりとエージェントに伝えることで、よりあなたに合った園を紹介してもらえるようになります。
転職エージェントと園との契約は、紹介した人が早期に退職してしまうと、園から紹介料をもらうことができない仕組みになっている場合が多いです。
ですから、例えば「ブラック保育園で辛い思いをした」という話をすれば、早期に退職されては困るので、ブラックな園は紹介してこなくなる、というわけです。
また、例えば「お話を聞く限り、一生懸命だけれども、少し不器用な方なのかな」と転職エージェントに判断されれば、こじんまりとしていて、ゆったりと保育ができる小規模保育園を紹介されるというようなこともあるようです。
しかし、正直に話すのは大事ですが、あまりにも愚痴をだらだらと話すというようなことは避けましょう。
言いたいことは端的に話してください。
非公開求人を紹介してほしいということも伝えてください。
非公開求人は、応募が殺到するのを防いだり、採用したい人物像がはっきりしている場合に使用されます。転職エージェントがまず求職者の審査を行い、その人が園の求める人物像にマッチしていると判断された場合に、求人を紹介してもらえる仕組みです。
時期も大事です
良い求人は早いもの勝ちとなり、どんどん埋まっていってしまいます。
求人が出始めるのは11月頃です。
転職にあたっての優先事項の整理、職歴の整理、転職サイト選びを済ませた上で、8月末までには転職サイト登録を行ってください。
9〜10月は転職エージェントと話し合いながら履歴書、職務経歴書の作成、面接対策を行います。
保育士さんは年度末退職であっても引き止めが強く、退職交渉が難しいので、その点も転職エージェントに相談してみてください。
11月頃から実際に園を紹介されます。
1つの転職エージェントにつき2園受けることが多いです。2つのエージェントに登録したと考えると、4園受けることになります。
大変ではありますが、4園受けると選択肢がかなり広がります。
小規模保育、事業内保育など様々な形態の園も選択肢に入れるとよい職場が見つけやすくなるかもしれません。
受ける前に、紹介された園の口コミを、登録しておいた口コミサイトで調べます。
企業や会社の口コミが載っているサイトは、園名で検索しても出てこないことが多いので、その場合は法人名で検索してください。
2つ以上の口コミサイトで調べてどちらも致命的にNGな口コミであった場合はその園は受けるのをやめた方が良いかと思います。
園見学で見るべきところ・聞くべきこと
受ける前に、園見学も必ず行ってください。
園見学の日は悪い点が見えないようにしているものですが、なんとなく肌で感じるものがあるかもしれません。また、実際の建物や設備を見ることも大事です。
また、「受けている園の園長先生みなさんにお伺いしていることなのですが・・・」と断りを入れて、
クラスごとの正規の職員数、クラスごとの子どもの数を質問し、メモを取ります。
大体どのぐらいの職員人数でどのぐらいの数の子どもを見ているのかが分かります。
「このクラスは大体何人で保育していますか」という質問の仕方ですと、多いときの人数を答えられてしまう場合がありますので、クラスごとの正規の職員数という決まった数を聞くことをおすすめします。
パートさんは、正規が土曜日保育の振替休日のときや有休のときの穴埋めに入る、または加配の子どもにつくといった場合が多いので、クラスの正規職員の人数≒クラスの保育人数と考えて良いでしょう。
タイムカードがあるかどうかも聞いてください。ない園はほぼブラック確定です。
ここまでできたら、4園の中であなたが良いと思う園を選びましょう。直感も大事にしてください。なんとなく嫌だなと感じる場合はその予感は当たっていることが多いです。
面接について
面接についての記事が私のブログにありますので、よろしければ、ご参照ください。
また、成功率を上げるために、避けた方がよい園の特徴をお伝えします
開園時間が長すぎる園
シフトを回すことが難しく、人が足りなくなる傾向が強いです。いろいろな園の開園時間を見て比べてみてください。
(これは、自治体が延長保育を何時間行うか決めている場合が多いので、保育園や法人のせいではないのですが)
いつ行っても、夜遅くに2階の部屋やたくさんの部屋の電気がついている園
残業をしている可能性が高いです。
行事が多すぎる園
行事は園のホームページでアピールされていることが多いので、園のホームページを見ると分かります。
保育園は普段の保育で手がいっぱいな職場が多いです。その上たくさんの行事をするとなると、残業や持ち帰り仕事が増えるのは当然といえます。
さいごに・・・
以上が保育士さんの転職を成功させる戦略・方法となります。
保育士は売り手市場で転職先が山程あるから・・・といって、転職活動で手を抜いてしまうと大変な目に合ってしまう可能性があります。
求人が多く内定が取りやすい保育業界ですが、きちんと準備をすること、適切な情報を集めることが転職成功のカギです。
現職を続けながらの転職活動をする場合は、なるべく早めに動き始めてください。
特に残業や持ち帰り仕事が多い職場で働いている場合は、休みの日でもなかなか転職活動の時間が取りにくいからです。
今年度が始まって、ゴールデンウィークには今年度での退職・転職に向けて動き始めるぐらいの早さが理想です。
今度こそ、ブラックな園には絶対入りたくない!という方、ぜひこの方法を試してみてください。
あなたの転職が成功するように、応援しています!
ーEndー