小学生向け作文の書き方と大人の関わり方

子どもの養護・教育

こんにちは、kanaです。

みなさんは、小学生、中学生の頃に作文は得意でしたか。

よく「夏休みの思い出」を作文にして書く宿題などありましたよね。

しかし、自分で文章を考えて書くことは、なかなか難しいものです。

今回は、子どもが作文が苦手にならないようにするための方法や、作文の書き方について解説していきます。

作文が苦手になってしまう理由

子どもが作文が苦手になってしまう理由として以下のようなものが挙げられます。

書き方がわからない

学校では、読書感想文などの宿題は出ますが、具体的な書き方は教わらず、急に書くことを要求されることが多いです。

書き方がよく分からないまま自己流で書くことになるので、「できた」という感触が得られなかったり、よく分からないことで怒られたり、指摘されることもあるかもしれません。

何がよい作文なのかも分からないまま、小学校を卒業する子どもがたくさんいます。

自分の作文で、嫌な思いや辛い思いをしたことがある

「もっとしっかりした文章を書きなさい」「ちゃんと考えて書きなさい」等と周りの大人に言われたことがあると、苦手意識を持ってしまうかもしれません。

原稿用紙○枚書かなければいけないなどの条件があったりすると、書くのが苦手な子どもにとっては辛いものです。

作文を上手に書くには?

作文が上達するには、以下のことを行うのが効果的です。

文章を音読する

宿題で出る教科書の音読でも良いですし、好きな物語などの音読でも大丈夫です。

文章の音読をすることで、書き言葉のリズムに慣れることができます。

書き言葉のリズムに慣れると、「〇〇です」「□□です」等、同じ語尾が何度も続いてしまうと違和感を感じたり、一文が極端に長くなってしまったりすると「変だな」と感じて適当なところで文章を区切ったりすることができるようになります。

文章をきちんと音読するためには、親が読み聞かせをすることが重要です。

子どもが音読が苦手だと感じたら、まず親が読み聞かせをしてあげるようにしましょう。

書き方を学ぶ

書き方を学び、学んだことを生かして書いてみることが必要です。

ここで、簡単な作文の書き方についてご説明します。

①テーマ決め

まずは書きたいテーマを決めます。(題名ではありません。題名は後で決めます)

例えば、夏休みの思い出を書くという宿題でしたら、テーマは「おじいちゃんの家に遊びにいったこと」とします。

②テーマに関して1つ目のことについて書きます

例:魚つりに行った

③テーマに関して、2つ目のことについて書きます

例:夜、おじいちゃんと、釣った魚を食べて、お風呂に入って一緒に寝た

④1つ目、2つ目のことについて、自分が考えたこと、思ったことについてまとめます

これで、ある程度の文字数は稼ぐことができますし、子どもにも分かりやすいのではないかと思います。

全体の文章を見て、題名をつけましょう。

参考URL:ぐんぐん作文が上達する!作文の神様の【作文の書き方メソッド】 を大公開!

自分の気持ちを書き言葉で表現する

作文を書くと何度も「楽しかった」と書く子どもがいますよね。

子どもなりにいろいろ感じてはいるのだけれども、書き言葉で表現することは難しいものです。

例えば、ポジティブな気持ちを文章で表現したいときには、

おもしろかった/印象に残った/おどろいた/うれしかった/幸せだとおもった/かんしゃの気持ちでいっぱいになった/等、表現の仕方はたくさんあります。

大人が子どもに手紙を書いたり、絵本を読んだりして、感情と書き言葉がリンクするようにすることや、自分がどんな気持ちか、紙に書かせることも大事になってきます。

子どもの作文に対しての、大人の関わり方

次に、子どもの作文に対しての、大人の関わり方について解説します。

自信を失わせるようなことを言わない

子どもの作文は、よっぽど文章が得意な子でないかぎり拙いものです。日本語が間違っていたり、同じ言葉をくりかえしてしまうこともあります。(例:何でも「楽しかったです」で終わる等)

それに対して、「もっとちゃんと考えて書きなさい」「全部(楽しかったです)じゃ幼稚園の子と同じだよ」などと、子どもの自信を失わせるような言葉がけはやめましょう。

子どもの発想や子ども自身の言葉を尊重する

子どもは、大人からしたら思いもよらない発想をすることがよくあります。

「何で急にその話?」「そんな発想する?」と思うようなことを書くこともありますが、そのようなときも、子どもの発想や子ども自身から出てきた言葉を尊重してあげてください。

ただ、意味が伝わらない文章を書いている場合は、子どもが何を書きたいのか聞き、それならこのように書くと伝わる、ということを教えるようにすると、子どもも納得するでしょう。

途中で書けなくなったり、上手に書けなくても指摘しない

作文は、最初から上手に書けるわけではありません。

どうしても言葉が出てこなかったり、途中で手が止まってしまうこともありますが、大人が過度に助けようとしたりせず、見守ることも必要になってきます。

さいごに・・・

いかがでしたか。

作文は、小学生から取り組むものですが、実は高い国語力が求められます。

読んでいて不自然でない文章のリズム、語彙の豊富さ、表現、全体の構成力などいろいろな要素が必要です。

そのような難しいことに取り組む子どもたちですので、あたたかく見守り、応援してあげられると良いですね。

私たち大人にとっても、読んでいて自然な文章を書くことは簡単なことではありません。

大人も子どもと一緒に学んでいけると良いですね。

本日の記事はここまでとなります。

また次の記事でお会いしましょう。

ーおわりー

この記事を書いた人
Kana

保育の仕事をして生活しています。
社会学系四大卒→学童保育支援員→オーストラリアにワーキングホリデー(2年間) →株式営業の保育所→学童保育に復帰→試験を受け保育士資格を取得→保育園の担任→海外の日本人幼稚園に就職/
好きなことを好きなだけやって生きています。「たのしい」と思う気持ちが最優先です♪


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