【保育士が実践する】イヤイヤ期への対処法

子どもの養護・教育

こんにちは、kanaです。

子どもの「イヤイヤ期」はとても大変と言われていますよね。

「あれもイヤ」「これもイヤ」「全部イヤ」

自我が芽生える頃はなんでも「イヤ」と言ってみたいもの。

そうは言っても、いつでも、なんでもイヤイヤが通るわけではありません。

本日は子どものイヤイヤ期への対応の仕方をご紹介していきます。

そもそもイヤイヤ期って?

イヤイヤ期の正式名称は第一次反抗期といいます。自我や自立心が芽生え、主体性が生まれてくる時期です。

保護者にとっては戸惑う時期でもありますが、子どもの成長過程において、とても大切な時期です。

こんなときはどうする?

ここで、よくある「イヤイヤ」への対応をご紹介していきます。

トイレに行かない

「電車ごっこして行こうか」「車に乗って行こうか」などと言って、トイレまで電車ごっこや車に乗る真似をしながら行くなど、選択肢を与えたり、楽しい気持ちになれるような声掛けをすることがあげられます。

使っているおもちゃから離れたくないという気持ちもあるかもしれないので、その場合は「これ守っていおくね」と言ってキープしておいたり、トイレの前まで持っていって目の届くところに置いておくなどの方法もあります。

しかしながら、どんな方法で誘っても来ない場合もありますよね。

その場合は「大変!〇〇ちゃんがトイレに行かなかったから、おしっこもれちゃったよ」などと原因と結果をハッキリ見せると、「トイレに行かないと、こうなる」ということが分かるはずです。

ごはんを食べない

まだ遊びたくてごはんを食べる準備をしたがらないことがあります。

遊びが中途半端になってしまっている場合は、どうするか子どもと話をしたり、キリのいいところまでやらせてあげると良いでしょう。

偏食で野菜などを食べない場合もあります。

1〜2歳くらいの子どもは基本的に偏食です。

少しずつ小分けにして食べられるようにしたり、どうしても食べたくない場合は、その姿も認めてあげ、無理に食べさせなくても大丈夫です。

無理強いをすると余計に食事が嫌になってしまうこともありますので、おおらかな気持ちで食事の時間を楽しめるようにすると良いかと思います。

寝ない

「眠くない」「〇〇ちゃん、寝ないもん」などと言って子どもが寝ないこと、ありますよね。

オルゴールなど静かな音楽や、赤ちゃんがお腹の中で聞いていた音であるノイズ音(ホワイトノイズなど)を流すことが効果的です。

興奮していて寝られない場合は、おままごとなど静かな遊びをしたり、静かな声で読み聞かせをすることも良いでしょう。

それでも寝ることを拒否することもありますが、そのうち眠くなり、自分から布団に入って寝ていることもあります。

基本的な関わり方は

落ち着いて対応し、子どもの気持ちを受け止める

イヤイヤするたびに大人に怒られると、イヤイヤはもっとエスカレートします。

子どもは、自分の気持ちを吐き出さなければ満たされないからです。

子どもが自分の気持ちを発散し、「そうだね」「〇〇したかったんだよね」と大人が受け止めてあげることで子どもは満足し、落ち着くことがあります。

子どもに選ばせたり、やりたいことをさせる

イヤイヤ期は子どもの主体性が現れてくる時期です。

子どもに主体性を与え、やりたいことをやらせてあげる、選ばせてあげるなどのことで満足する場合もあります。

子どもの体調や環境変化なども考慮する

小さい子どもは体調が悪くても自分で伝えることができません。

そのため、なんとなく気分が優れなくてぐずってしまうこともあります。

いつもと違う様子が見られたら、熱を測ったりなど、体調面に気をつけて見てあげましょう。

下の子ができたことによる「赤ちゃん返り」などもよくあるケースです。

「今まで自分だけに注がれていた保護者の愛情が、下の子に向いてしまう…」そのような不安を感じるのは当たり前のことです。

子どもはその不安を吐き出すようになりますが、子どもなりに不安な気持ちを抱えて葛藤しているので、おおらかに受け止めてあげられると良いですね。

さいごに・・・

いかがでしたか。

イヤイヤ期はどの子どもにも必要なもので、根気強く付き合っていくことが大事です。

しかしながら、保護者も保育士も人間なので、時には心が折れそうになることもありますよね。

でも、安心してください。イヤイヤ期はずっと続くものではありません。

一般的には、2歳ぐらいの時期がなんでもイヤイヤするイヤイヤ期であり、その後は落ち着いてくることが多いです。

イヤイヤ期は子どもが主体性を身につけるための大事な時期です。

また、子どもが成長するにつれ、何かが嫌だった場合も「イヤ」だけでなく、「なぜイヤなのか」や「どうしたいのか」等を言えるようになってきます。

イヤイヤ期は、子どもが他者の関わり方や、コミュニケーションのとり方を学ぶための大切な時期でもあります。

心の余裕を持ちながら関わっていけるといいですね。

ーおわりー

この記事を書いた人
Kana

保育の仕事をして生活しています。
社会学系四大卒→学童保育支援員→オーストラリアにワーキングホリデー(2年間) →株式営業の保育所→学童保育に復帰→試験を受け保育士資格を取得→保育園の担任→海外の日本人幼稚園に就職/
好きなことを好きなだけやって生きています。「たのしい」と思う気持ちが最優先です♪

【参考文献】魔の2歳児はいつまで続く?イヤイヤ期の子どもに接するポイントや対処法を紹介

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