こんにちは、kanaです。
子どもが「自分の意見が言えない」「何を聞いてもきちんと答えられない」という保護者や保育者の言葉を聞いたことがあります。
また、大人になっても「自分のやりたいことが分からない」という人も多いですよね。
本日はそうなってしまう原因と対処法についてお話していきます。
子どもが自分の意見を言えない理由
子どもが自分の意見を言えない理由には以下のようなものが挙げられます。
自分を受け止めてくれる大人がいない
周りの大人が忙しく、子どもの話を聞いてあげられないと「どうせ聞いてくれない」と子どもは話をすることをやめてしまいます。
周りの大人は、子どもの気持ちを受け止める姿勢でいることが大事です。
意見を求められていない
何でも大人が決めてしまい、子どもに意見を言う機会や選択する機会が与えられていなかったりすると、子どもは意見を言わなくなります。
自分の気持ちを言語化する練習が足りない
自分の意見を言うには、自分の気持ちを言語化する練習が必要になります。
単純に会話をする機会が少ないなど、自分の気持ちや言いたいことを言葉にして伝える機会が少なければ、意見を上手に相手に伝えることも難しくなってきます。
自分の意見が分からない
何でも大人が決める、話を聞いてもらえない、意見を言う機会も与えられない環境にいると、子どもは「自分の意見は必要ない」と認識するようになり、自分の意見自体を持たなくなってしまいます。
意見を持っていないので、意見を聞かれても分からないという状態になってしまうということです。
周りの大人はどうすべきか
それでは、周りの大人はどうすれば子どもが意見を言えるようになるのでしょうか。
大きく分けて3つの方法が考えられます。
子どもの話を聞き、受け止める
まず、子どもの話を聞いて、受け止めましょう。否定したり、途中で口をはさんだりせずに、最後まで話を聞いてください。
そうすることで、子どもは「言っていいんだ」と思えるようになり、自分の考えを話すことも増えてくるはずです。
積極的に意見を求める
「これとこれ、どっちにする?」と選択させたり、子どもの意見を求めることを積極的に行っていきましょう。
小さい子どもに対しても、選択させるということはとても有効です。
子どもが選択したものに対して、「こっちじゃない方がよかった」と言ったり、「お母さんはこっちがいいな」と言ったりすることはやめましょう。
子どもに選択させたということは、子どもを信頼して任せたということです。一度任せたことに対して子どもの決断を否定したり、こちらの意思を通そうとするようなことは、しないようにしてください。
選択性の質問や、はい/いいえだけ答える質問だけではなく、
- 今日楽しかったことは何か/悲しかったことは何か
- 〇〇についてどう思う?
などの意見も積極的に子どもに求めていきましょう。
子どもの話に耳を傾け、その一つ一つに丁寧に応えていくようにしてください。
また、大人も自分の意見を子どもに聞かせるようにしてみてください。
その際は、子どもに分かりやすいように話をまとめること、子どもが理解できる言葉で丁寧に話をしていきましょう。
子どもは大人の話からも学んでいきます。
意見を言えるようにサポートする
子どもは、すぐに言いたいことをうまく言えるようになるわけではなく、うまく相手に伝わるように言語化するためには、大人のサポートが必要です。
伝えたいことはあるけれど、なかなか言葉に置き換えられないということはよくあります。
その場合は「〇〇だったんだよね」などと子どもに聞いてみると、子どもがうなずいたり、言えそうにない場合は大人が代弁することも有効です。
子どもの感情を大人が言葉に置き換えてあげることで、子どもの中で、感情と言葉が少しずつリンクしていきます。
さいごに・・・
いかがでしたか。
子どもは、すぐには自分の言葉で自分の意見を言えるようにはなりませんし、大人の手助けも必要になってきます。
子どもが、自信を持って自分の意見が言えるようになるには、周りの大人の接し方が重要です。
子どもが将来、自分の意見を、適切な言葉を使って相手に分かりやすく伝えられるようになるために、周りの大人が働きかけていきたいものですね。
ーおわりー
コメント