こんにちは。kanaです。
本日は0〜2歳児を保育している方向けの記事になります。
雨の日が続く梅雨の時期や夏の猛暑時などは室内遊びをすることが多くなりますよね。
晴れていれば園庭で遊んだり、お散歩をすることができますが、室内では保育士がどんな遊びをするか考えなくてはなりません。
特に乳児は、まだまだ保育士の指示が通る年齢ではなく、そのような状況でも安全に遊べるように配慮が必要です。
今回は乳児(0歳〜2歳ぐらい)向けの室内遊びを紹介していきます。お家や保育園での遊び方の参考にしていただけたらうれしいです。
0〜2歳の子どもは何ができる?
大体1歳くらいになると、多くの子どもが立ったり歩いたり、言葉に反応したり、発語を始めます。
そして2歳になるともっといろいろなことを覚えたり、できるようになっていきます。
- 一人立ち、一人歩きができるようになる
- 投げたり、跳んだりなど全身を使うことができるようになる
- クレヨンを手に持ち、なぐり書きをするようになる
- さわる、つかむ、つまむなどの指先を使った動作ができるようになる
- 「ママ」「ブーブー」など意味のある単語をいくつか言える
- 音楽を聴くと喜び、身体を動かす
- 大人の言うことがわかるようになる
- 大人のやることを真似するようになる
このような発達度合いから、遊びをするにあたってのねらいを考えていきます。
ねらい
- 遊びの中で、体の動かし方を楽しみながら学んでいく
- 指先遊びを通じて、楽しみながら指先を動かす
それでは、0〜2歳児にはどのような遊びができるのか見てみましょう。
乳児の運動遊び
マットを活用した運動遊び
マット遊びは全身を使って楽しめる運動遊びです。
マットの上でハイハイしたり、寝転がってコロコロと回転してみたりなど自由に動き回ることができます。
保育士も適宜一緒に遊んで、遊び方を示してあげると良いです。
その他にも、マットでトンネルを作り、その中をハイハイしてくぐる遊びや、マットの下に箱などを置いたり、マットを重ねたりして高さを出し、マットの傾斜をよじ登るのも楽しいかもしれません。
1歳児の運動遊びでマットを使用するときの注意点として、ぶつかったりして怪我をしないよう、周囲に何も置いていない状態であることを確認してから行ってください。また、保育士の手の届く範囲で遊びを行い、そばに付いて適宜サポートするなどして子どもたちの怪我を防いでいきましょう。
新聞紙を使った運動遊び
新聞紙は、ちぎったり、破いたり、くしゃくしゃに丸めたりなど、様々な手の動きや音、形の変化を楽しむことができます。
新聞紙を破く
新聞紙を破いて、手を動かしながら音を楽しむことができます。
新聞紙をくしゃくしゃに丸める
新聞紙をくしゃくしゃと丸めて遊んでみましょう。大きな新聞紙を丸めると小さくなるという形の変化を楽しむこともできます。
新聞紙を細く折り、何枚かつなげてテープ状にする
ヘビさんジャンプ…新聞紙テープを床に置き、子どもがジャンプして飛び越える
ヘビにょろにょろ…両端を保育士が持って動かし、それをジャンプして飛び越える
1本橋…真っ直ぐ伸ばした1本の新聞紙テープを床において、その上を子どもが歩く
テープくぐり…新聞紙テープの両端を保育者が持って、上にあげる。その下を子どもたちがくぐる
電車ごっこ…新聞紙テープの両端を留め、輪にして電車ごっこをする
音楽に合わせてダンスをする
保育士がダンスをすると、子どもも真似をして身体を動かそうとします。
音楽に合わせて全身を動かすことを楽しみましょう。
乳児の机上遊び
型はめパズル
パズルを指先でつかみ、ここだと思う場所にはめていくことで、指先を使う力や、形を認識する力がついてくる遊びです。
また、パズルには動物や乗り物、食べ物など様々な絵が描いてあったり、丸、三角、四角、星など様々な形のものがありますので、子どもが興味を持つかもしれません。
お絵描き、塗り絵
紙にクレヨンでなぐり描きをすることで、クレヨンを持って手を動かすことや、様々な色を楽しむことができます。白紙でも十分楽しめますし、子どもが好きなキャラクターの絵を印刷してあげるのも喜ぶでしょう。
シール貼り遊び
制作で使ったあまりのシールなどがあれば、シール貼り遊びも楽しいかもしれません。
シールをつまんで貼ることで指先を使ったり、様々な色や形のシールを貼って視覚的にも楽しむことができます。
シールを台紙から剥がすのが難しいので、保育士が適宜手伝ってあげてください。
乳児の遊びで注意すること
怪我や誤飲がないように環境を整える
床に落ちている使わないおもちゃや、子どもがぶつかりそうな椅子や机、その他危険と思われる物は片付けます。口にいれてしまう可能性のあるごみなども片付けましょう。
子ども同士の接触に注意する
室内の狭い空間で遊ぶと子ども同士の距離が近くなり、おもちゃや道具の取り合いや、噛みつきやひっかきなどのトラブルに発展する可能性があります。噛みつきの危険性のある子どもは保育士が特に注意して見る、トラブルが多い子ども同士はお互いに離れたところで遊べるようにする、など工夫しましょう。
空調などを適宜使用し、適切な室温に設定する
室内遊びでも、活動量が増えれば子どもたちも汗をかきます。活動量や気温に合った温度調節を行いましょう。 活動量が多いときや夏場は、小まめにお茶を出して、子どもが水分補給をできるようにします。
子どもの発達度合いに合った遊び方を選択する
同じクラスの子どもでも、発達のスピードは子どもによって違います。
発達に合った遊びでないと、運動遊びでは怪我につながる可能性もでてきてしまいます。机上遊びでは、難しすぎたりしてもパズルのピースを投げてしまったりして、楽しめなくなってしまうこともあります。
この子にはまだちょっとこの遊びは難しいかな…と思ったら違う遊びに誘ってみるなど、遊びの場所に付いている他の保育士と連携して、子どもの一人ひとりの発達度合いに合った遊びができるようにすると良いでしょう。
さいごに・・・
いかがでしたか。
今回は乳児向けの安全性の高い室内遊びについて解説しました。
1~2歳児向けの室内遊びは、 身体運動を引き出し、五感を刺激するものを選べると子どもたちも楽しめるかと思います。
子どもの安全に配慮し、一人ひとり合った援助や適宜補助をしながら、楽しんで遊べると良いですね。
ーおわりー
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