こんにちは、kanaです。
みなさんは、非認知能力とは何かご存知ですか。
私は長い間知りませんでした。
非認知能力(non-cognitive skills)とは、IQや学力テスト、偏差値などのように点数や指標などで明確に認知できるものではありませんが、子どもの将来や人生を豊かにする一連の能力のことを表します。
例えば、最後までやり抜く力、目標に向かって頑張る力、自制や自律性、他人への配慮、コミュニケーション能力、論理的思考力などが当てはまります。
これらは子どもが将来自立して社会で活躍していくためにとても大切な能力です。
近年、非認知能力の効果や重要性が世界的にも認められるようになり、教育にも取り入れられています。
本記事では、非認知能力の重要性や身に付けるにはどうしたらいいかなどの方法をご紹介します。
非認知能力を育むための4つのポイント
非認知能力を育むためのポイントを4つ、解説します。
自己肯定感
子どもは、無条件の愛情を受ける必要があります。
無条件の愛情を受けることで初めてありのままの自分を肯定できるのです。
苦手なこともあるのが人間です。
「苦手なことや、出来ないことがあってもいいのだ」と子どもが感じられるような関わりをしていくことも良いでしょう。
自制心
自制心は人間の社会的成功に大きな役割を持っています。
自制心に関する、「マシュマロ実験」について聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
「マシュマロ実験」とは、コロンビア大学のウォルター・ミチェル教授による実験です。
保育園で186人の4歳児にマシュマロをひとつずつ与え、「大人が戻るまで食べずに待っていたら、もうひとつあげるよ。」と言い残し、15分間席を外しました。
その結果、2個のマシュマロをもらえたのは全体の約3分の1でした。その後の追跡調査では、待つことができた子どもたちは進学、就職、健康面において、より良い人生の成功を手にしていたということがわかりました。
この実験は、自制心とともに、先を見通す力のある子どもが社会的成功を手にしやすいということも示しているのではないかと思います。
GRIT(やり抜く力、粘り強さ)
GRITとは、以下のように定義されます。
- Guts(度胸):困難なことに立ち向かう
- Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
- Initiative(自発性):自分で目標を見据える
- Tenacity(執念):最後までやり遂げる
GRITとは「やり抜く力」のことです。アメリカ・ペンシルベニア大の心理学者であるダックワース准教授らによる研究で知られています。
「目標を達成するために、粘り強く努力すること」がとても重要であることが明らかになりました。
好きなことに打ち込む力
子どもが好きなことを見つけ、それに打ち込むことで、忍耐や責任感、自己表現や他人への感謝など、様々なことを学びます。
自分から主体的に取り組むことによって学びが生まれるのであり、自分の意思に反してやらされることでは学びは最大化されません。
子どもの非認知能力を育むために大人ができること
子どもの非認知能力を育むために大人ができることは、大きく分けて3つあります。
子どものあるがままを認める
自己肯定感を育むためには、子どものありのままを認め、受け入れることが重要です。
大人は、無条件の愛情を与え、困っているとき、助けを求めてきたときには助けるなど、子どもにとっての安全な場所になってあげましょう。
大人が自制心を持って子どもに接する
大人が、子どもを待つ態度を示すことが重要です。
待ってくれる大人の姿を見ることで、子どもは待つことの重要性を理解します。
成功体験をさせる
子どもにとって、自発的に好きなことに打ち込み、それを最後までやり遂げる体験はとても重要です。
子どもが自分でやると決めたことが最後までできるように、大人は必要に応じて助けたり、必要な環境を用意したりすることが大切です。
大人が何でも先回りして助けてしまっては、子どもが「自分でできた」ということを実感できません。
ときには見守る姿勢でいることも必要になってきます。
さいごに・・・
いかがでしたか。
本日は「非認知能力」についてお話しました。
子どもの非認知能力がつくかどうかは、周りの大人の行動や態度にかかっています。
「無条件の愛情を与える」「好きなことをさせてあげる」等ということは、簡単なことではありませんが、まずは周りの大人が、忍耐強く子どもと接することが大事なのではないかと思いました。
本日の記事はこれで以上となります。
また次の記事でお会いしましょう!
ーおわりー